球体関節人形は自らに命を与える三つの世界を持っているように思います。ひとつは人形自身を作った作者の世界、ひとつは人形と暮らすことになった“所有者”の世界、そして今ひとつは人形を装わせある姿をとらせそれを写真に収める特権的な視線を持ち得たものの世界です。球体関節人形は球体関節という自らの定義にまつわる在り様の故に常に誰かにある姿を取らされることを運命として担っています。そのまるで凌辱されるかのような在り方が球体関節人形たちのひとつの命なのです。それでも彼女たちは凌辱され尽くされることはありません。私たち人間と、あえて言うならば昆虫に近い存在である彼女たちとの間には絶対に跨ぐことのできない隔たりが在るのですから。彼女たちは決して私たちの腕の中でしなだれることはないのです。
このページでは私の好きな人形たちの姿を、あたかも標本のようにページの中に留めた写真集や、彼女たちと関わりのある書物たちを紹介していきたいと思います。それは何よりもその全てを所収することのできない自分自身の失われやすい記憶を補うためにです。標本の標本。
なかなか更新も思うに任せないとは思いますが、もしもこのページに何らかの理由で辿り着いてしまった人は、ご容赦のほどのお願いします。(記・螺旋木馬)
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螺旋
*木馬*
2007
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